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横浜市神奈川区。リハビリセンター付設の動物病院

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院内設備 – 超音波診断装置(LOGIQ E9 XDclear)

超音波検査とは

 

超音波検査とは、人間の可聴範囲をはるかに超える高周波音波を利用して体内組織を視覚化する技法です。体表面より目的臓器に向けて超音波を入射させると、密度の異なった各組織の境界で超音波は反射(エコー)されます。画像にみられる白黒の濃淡はほとんどがエコーの強弱を反映し、エコーの強い部分は明るく、エコーの弱い部分は暗く表示されます。

超音波検査には次のような特徴があります。

  • 患者に対して無害です。
  • 検査に痛みを伴いません。
  • 多方向から臓器を観察でき、また動きを見ることもできます。
  • 検査結果はその場でわかります。
  • 精密検査にも使われます。

心臓病検査について

聴診やレントゲン検査で心臓の具合が悪そうな患者さんに対しては超音波診断装置を使用した精密検査を実施しています。
人間と同じく、犬や猫などのコンパニオンアニマルでも高齢化に伴い心臓病の発生率が高くなってきています。一口に心臓病と言ってもその種類や程度は様々であるため、それらを正確に診断するためには超音波検査は不可欠です。
超音波診断装置を用いた心臓の検査では、心臓の動きや内部の構造、さらには血液の流れまで見ることが可能であるため、あたかも直接心臓を見ているような詳細な情報を得ることができます。
この検査によって得られた情報とその他の検査結果から、心臓病の種類、重症度、病気の進行の早さ、寿命などが明らかにされることになります。

超音波検査の実施

超音波診断の長所の一つは麻酔が必要ないと言うところです。心臓に問題のある患者さんに麻酔をかけることは一大事です。
検査は看護婦さんに優しく保定してもらいながらおこないます。
場合によっては胸部の被毛を少しだけ刈らせて頂く必要があります。
検査時間は病気の種類などにもよりますが15分~30分程度かかります。

診断例:僧帽弁閉鎖不全症 (そうぼうべんへいさふぜんしょう)

高齢のワンちゃんでよく起きる病気です。
僧帽弁とは左心房と左心室を区切っている逆流防止弁です。
この弁の異常により左心室から左心房へ血液が逆流してしまいます。
初期は無症状ですが、徐々に悪化し、咳などの症状が認められるようになり、最終的には肺水腫(はいすいしゅ)に陥り呼吸困難をきたします。

腹部検査について

腹部の検査でも超音波診断装置は威力を発揮します。
触診やレントゲン検査で腹部に異常を認めた場合、超音波検査での精密検査を実施しています。
胃や腸、肝臓や脾臓、腎臓や膀胱、前立腺や子宮などの形態、内部構造、あるいは胃や腸の動きなどを正確に診断することが可能です。

超音波検査の実施

心臓の検査と同様、麻酔の必要はありません。
検査時間は調べる箇所によりまちまちですが、15分~30分程度かかります。
必要な場合には腹部の毛を少しだけ刈らせて頂くことがあります。

診断例

子宮蓄膿症
子宮蓄膿症

雌犬によく認められる子宮蓄膿症という病気です。
拡張した子宮が認められます。

膀胱内腫瘍
膀胱内腫瘍

膀胱内に認められた悪性の腫瘍です。
血尿を理由に来院され、超音波検査で異常が見つかりました。

子宮内膜の過形成
子宮内膜の過形成

当院の超音波診断装置では撮った画像を3次元で観察することが可能です。

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